瞑想入門講座~瞑想がうまくできる4つのポイント
この前の土曜日(2022.9.10)は、恒例の瞑想・気功教室を行いました。
この日は、初めての方が2人(本当は3人の予定)参加されましたので、瞑想が初めての方向けのお話しをしましてね。
しかし初めての人に限らず、瞑想歴のある方にも役に立つ講座でした。ある方が「神回」と言ってくださいました。それで講義の様子をアップしました^^
残念なことに、音声にノイズがザーザー入っています。これは換気扇のノイズでしてね。思っていた以上に大きかったですね。一応、ノイズ除去を試みました。それでも換気扇の音が目立ちます。でも、この辺りは、ご愛敬としてご覧いただければと思います。
それで瞑想のやり方(進め方)・心得などですが、動画では次の4点をお話ししました。
- 瞑想の体系
- 実際のやり方(進め方)
- 何故「気づき」で瞑想が深まるのか?
- 瞑想を行う上での注意点(心得)
この4点ですね。
以下ご説明します。
1.瞑想の体系とは?
瞑想を行うにあたって、瞑想修行の体系・構造を知っておく必要があります。
で、瞑想の体系をもっともよくまとめているのが仏教(原始仏教)なんですね。「戒・定・慧(かい・じょう・え)」という体系です。
そもそも修行が進んでゆくステップは、大きく分けて3段階になります。
- 戒・・・教え【言語領域(観念の変化)】
- 定・・・瞑想【非言語領域(意識の変容)】
- 慧・・・智慧【認識の変容(悟り)】
この通りですね。
仏教では「戒定慧」のセットを修行体系としています。動画では、戒定慧の本質を突いた説明をしています。
2.実際のやり方(進め方)とは?
けれども「戒定慧」という説明は、抽象的な説明になりがちなんですね。
そこで、具体的にどう進めていくのか?ということで、「実際のやり方(進め方)」を説明すると、
①気づきの瞑想 ⇒ ②プレゼンス(名色分離智) ⇒ ③坐禅 ⇒ ④悟り
というプロセスを経ていきます。
これこそが原始仏教では「慧解脱」といわれているやり方を、具体的かつ実際的に説明したステップになります。
なお「禅定」を作るやり方もあります。が、禅定は、感受力が弱い人向けのやり方であるとみなしています。「気づく力」のサポートです。
で、大事なことは「気づきの力」です。感受力。これが大切です。
では、どうして「気づき」が大事なのでしょうか?
3.何故「気づき」で瞑想が深まるのか?
そもそも「何故『気づき』で瞑想が深まるのか?」ということですね。このことへの理解は非常に重要です。
「気づきの瞑想」は、「そんなやり方で瞑想が深まるの?」といった疑問を持たれやすい瞑想の仕方だったりします。
「瞑想の手応え」や「瞑想をやった感」は、瞑想を始めた頃(といっても数年)はとぼしいため、途中で挫折する、辞める人が大変多かったりします。また取り組もうとする人が少ない傾向にあります。
けれども「気づきの瞑想」は、やり続けていくと、ふくよかなメンタリティをつちかい、恩恵が非常に多い瞑想を実感するようになります。
けれども、これがなかなか想像できないため、継続率が極端に低くなっています。
で、気づきの瞑想は、「自己観察(心の観察)」が一つの到達点になっています。で、自己観察(心の観察)をすることで「本当の自分(真我)」に気づくようになっています。
自己観察は覚醒体験に至る王道のやり方
気づきの瞑想の本質は、2700年前のインドのウパニシャッドの時代からある瞑想の仕方だったりします。
ウパニシャッドでは「それは本当の自分ではない」という消去法で自己探索をしていく「ネティ・ネティの方法」として伝承しています。
これの本質は自己観察(心の観察)です。
この実践(自己観察)で真我への開眼をしている人は多かったりします。「一瞥体験」「見性体験」「見神体験」といった覚醒体験も起き得ます。
私自身が、10代の頃、行っていたのが、この自己観察でした。で、21才のときに見性体験(一瞥体験、見神体験)をしています。
覚醒体験は悟りではない
ちなみに、一瞥体験・見性体験・見神体験は「悟り」といわれることが多いようです。が、これらは悟りではありません。これらは「意識の変容」体験です。認識している自分がまだ残っています。
悟りは「認識の変容」であって、認識がいったん止んだ末に生じる体験です。認識の仕方そのものが変容してしまうのが解脱(悟り)です。で、これがブッダが発見した「ダンマ」です。
ブッダは智慧の行を発見
ブッダは「認識がいったん止む」修行、つまり「智慧」の修行を発見されています。で、智慧の修行において「悟り・解脱」に達しています。
しかも大勢の人々にも伝え、大勢の人が再現しています。ブッダは天才であり、人類史上、驚異的な精神革命を達成しています。
智慧の行は井上義衍老師系坐禅に伝承
ちなみに、ブッダが発見した智慧の行は「日本の禅」に伝わっています。ただし曹洞宗の井上義衍老師系に限ります。臨済宗の禅は違います(悟れません)。
坐禅修行の前段階として
なお、いきなり禅へ進むこともできます。が、実際は大変な様子です。
理解が困難であったり、迷い続けて(悟るまでは迷い続けますが)思いの世界でグルグルし続けて、禅の修行がわからないということが実際に起きています。
けれども、その前段階として「気づきの瞑想」を実習すると、スムースに移行できます。
このようにいいますと、禅で悟った老師から注意を受けるかもしれませんが、実際の様子を見ていると、そう思わざるを得ません(この所見は将来変わるかもしれませんが)。
自己観察で生命本来の真実実相に開眼
実際のところ、瞑想においては「自己観察(心の観察)」は大事になってまいります。といいますか、有益です。
悟りとは違う「真我」に開眼することは有益であり、悟りとは違った「生命本来の真実、実相」を知ることができます。徳、善、霊性がわかるようになります。
で、真我に開眼する「自己観察」ができるために、「動き」「感覚」「呼吸」を対象にした「気づきの瞑想」を行ってまいります。
真我に開眼しやすい人
子どもの頃から、自己の内面を見つめる(知らないうちに見つめてしまっている)タイプの方は、瞑想への適性は色濃くあります。
また大自然の中に偉大なる存在(サムシング・グレート)を感じている・感じていた人や、天然自然の良識・倫理観や、生まれ変わりがなんとなくあることを感じている人は「霊性(スピリチュアリティ)」があり、プレゼンスにも開眼しやすく、覚醒体験も起きることもあります。
けれども、そうでない方であっても、瞑想のトレーニングをすることで、プレゼンスに達するようになります。また恩恵としての副産物(気エネルギーなど)も生じやすいと直感しています。
4.瞑想を行う上での注意点(心得)
あと、実際に「気づきの瞑想」を行う上での「瞑想を行う上での注意点」があります。これは「心得」です。現代風にいえば「マインドセット」ですね。瞑想実践上における心得(マインドセット)は4つあります。
- 集中しない、意識し過ぎない(緊張しない、リラックスする)
- 雑念は出るもの(出て当たり前、戦わない、消そうとしない)
- マインドによる構えを持たない(考えで規定したり、作ったりしない)・・・べき論、ねば論、何かを求める、何かになろうとするのはNG
- 瞑想をすると気持ちよくなる(これはよいサイン)
ということですね。
瞑想では続けることが大切
ということでして、この前は、この辺りのことや、瞑想の基本、体系、仕組み、瞑想のやり方を一通りご説明いたしました。
一つの説明の仕方になりますが、とても大事なことになりますねので、初めての方もベテランの方にも役立つと思います。
ちなみに上記の動画に沿ったレジュメもあります。レジュメには「どうして気づきで瞑想が深まるのか?」といったことの説明も加えてあります。レジュメを希望される方は、メールでお送りいたします。
瞑想は、途中で諦めることなく、ひたすら精進していくことが大事になります。これに尽きます。毎月の瞑想会は、途中で諦めないためのペースメーカーにもなります。
瞑想会は毎月開催しています。
◎毎月第2土曜日 13:00~15:00
◎毎月第1水曜日 10:15~11:45
は、瞑想会を行っています。
その他
またボランティア活動、瞑想などに関する相談・雑談も行っています(雑談も大事です)。
浜松市 海岸清掃ボランティアのお知らせ 2023.10.28(土)
2022年 瞑想会・講座の予定【浜松市】~第2土曜日開催(原則)
あと、私自身については、こちらにくわしく書いています。
参加やお問い合わせに関しては、連絡先フォームからご連絡ください。お待ちしております。 小林紀生