瞑想をしていると、「これでいいのかな」「全然できていない気がする」と感じることがあります。
静かに座っているつもりでも、思考が次々と浮かんできたり、落ち着かない時間が続いたりすることもあるでしょう。
こうした状態は、特別なことではありません。
むしろ、多くの人が最初に通る自然な過程です。
この記事では、特に瞑想を始めたばかりの方向けに、瞑想ができないと感じる理由と、そのときにどのように向き合えばよいのかを整理していきます。
なお瞑想の基本から知りたい方は瞑想のやり方も参考にしてください。
瞑想ができないと感じる4つの理由
瞑想がうまくできない理由は、人によって細かな違いはありますが、かなり共通した原因に集約されます。
初心者の方が「つまずきやすい」と感じている理由には、次の4つがあります。
- 雑念が多い
- 正解がわからない
- 結果を期待しすぎる
- 体や心が緊張している
実は、「瞑想がでいない」とご本人が感じている理由は、表面的だったりします。
実は、これらの理由の背景には、本当の原因が潜んでいます。
瞑想が進まない4つの本当の原因
瞑想が進みにくい本当の原因は、おおむね次の4つに集約できます。
- 考えすぎ(思考が強い)
- 想像のし過ぎ(妄想が多い)
- 情緒や感情が激しすぎること(感情の乱れ)
- 自律神経のバランスの乱れ(身体の緊張)
- サンカーラ(心のクセ)の影響
頭では「リラックスしよう」と思っていても、眼や肩、首、胸、お腹、みぞおち、腰などに無自覚の力が入っている場合があります。
こうした緊張した状態では、気づきの瞑想も、あるがままの瞑想も進みにくくなります。
つまり、瞑想ができない理由は、単に「やり方を知らない」だけではないんですね。
日頃の思考のクセ、感情の乱れ、身体の緊張、日常の在り方などが、そのまま瞑想にも表れてくるってことなんですね。
ですので「日々の言動を適切にする」「認知をよくする」ということも大事になってくるわけですね。
なお瞑想ができない原因については、以前こちらでも詳しくまとめています。
実は瞑想が「できている」状態とは
多くの人は、瞑想中に考えが浮かぶと「失敗した」「できていない」と思います。
けれども、実際はそうではないんですね。
瞑想では、
- 雑念や思考が出る
- それに気づく
- 呼吸や身体感覚、あるいはそのまんまの在り方に戻る
この流れが起きていれば、すでに瞑想は成立しています。
ですから、雑念があること自体は悪いことではないんですね。
出るのは当たり前です。
雑念・思考との関わり方
人間は誰でも、頭の中で思考やイメージが浮かびますし、初期の段階では瞑想中にも自然に生じます。瞑想が深くなってもモヤのように生じます。
問題なのは、思考が出ることそのものではなく、思考にベッタリになって、それが当たり前になりすぎていることに気づかないことなんですね。
これが問題です。つまり、思考との向き合い方・関わり方なんですね。
「雑念がある=できていない」ではありません。
「雑念があってもそのまんま=瞑想している」ということなんですね。
この捉え方に変わるだけでも、瞑想に対する苦手意識(できていない)はかなり減ります。
できているか不安な方へ
「これで合っているのか分からない」と感じる場合は、客観的なチェックも参考になります。
瞑想がうまくできる・できないがわかる5つのチェック~瞑想ができる改善アドバイス
よくある5つの間違い
瞑想でつまずく人の多くが、次のような間違いをしてしまいます。
- 思考を止めようとする
- 無になろうとする
- 言葉を意味通りに実行しようとする
- 正しくやろう、完璧にやろうとする
- 気づきを「理解・解釈」で行う
思考を止めようとする
まず、「思考を止めようとする」のは逆効果です。
思考を止めようと意図すると、その意図自体が緊張や焦りをもたらし、新たな思考を生みだして、頭の中がさらに窮屈になります。落ち着きも欠いてしまい、悪循環に陥ります。
無になろうとする
「無になろう」とするのも同じです。
無になろう、手放そう、何もしないようにしよう、と意図的にやるほど不自然になります。ネガティブなメンタリティを醸成することがでてきます。
たとえば、虚無感や違和感、意欲の低下のような方向に行ってしまうこともあります。ひどくなると厭世観となって、悪い意味での仏教のイメージ(出家遁世)にも連なっていきます。
言葉通りに行う
また「手放す」「何もしない」「そのまんま」といった言葉も、言葉の意味通りに意図的に行うものではないんですね。
ここは盲点です。
本来は、あれこれと操作しないでいると、結果として余計な力みや条件づけが自然に落ちていく、という意味になります。
正しく完璧にやろうとする
また「正しくやろう」「完璧にやろう」とするのも間違いです。「理想の状態を追い求める」ことをしているんですね。
理想状態は、結果として現れることがあっても、意図的に作り上げてはいけないんですね。
意図的に何かを作ろう・なろうとする姿勢は、瞑想の妨げになります。
瞑想は、無理なく、ナチュラルに行っていきます。
気づきを「理解・解釈」で行う
また、現代人に多いのが、「気づき」が理解・解釈・判断になってしまうことなんですね。
何かを感じた瞬間に、すぐに意味づけしたり、分析したり、言葉にしたりしてしまう。
すると、生の体感よりも「頭の理解」が前に出てしまいます。
この状態では、気づきの瞑想がわかりにくくなります。
気づきの瞑想が難しいと感じる場合は、原因と対処をまとめた記事も参考になります。
瞑想が深まらない原因に多い「考えすぎ」
瞑想が深まらない原因で特に重要なのが、「考えすぎ(思考が強い)」「想像のし過ぎ(妄想が多い)」という点です。
思考そのものは悪いものではありません。よく考えること、洞察すること、物事を深く見ることには価値があります。
けれども、考え過ぎ・妄想のし過ぎは「思考・妄想にベッタリ」であって、こうした状態は瞑想の妨げになります。
現代人は、学校教育や社会の価値観の中で、「考えることは良いことだ」と強く教えられてきました。
その結果、思考・観念・言葉・教えに偏りすぎてしまい、心が休まらない状態になりやすくなっています。
考えすぎ・妄想が多い状態とは
たとえば、
- 同じことを頭の中で何度も反すうする
- 答えの出ない精神的な問題を考え続ける
- スピリチュアルな想像や空想に傾きすぎる
- 言葉の定義や理屈にこだわりすぎる
こうした状態では、瞑想が難しくなります。
なぜなら、何を見るにも、何を感じるにも、必ず強い理解・解釈・判断が入ってしまうからです。
ですので、瞑想ができないときは、まず「思考があること」ではなく、思考にベッタリになっていないかを見直す必要があります。
情緒や感情が激しすぎると瞑想しにくい
もう一つ大きな原因が、情緒や感情の激しさです。
ひどく落ち込んでいるとき、怒りが強いとき、不安や恐れがあふれているとき、心は非常に動きやすくなっています。
こういう状態では、静かに座ろうとしても、そもそも落ち着かなくなることもしばしば。
これは「瞑想が向いていない」というより、心身が瞑想しやすい状態ではない、ということなんですね。
感情が強いときの対処法
この場合は、無理に座り続けるよりも、
- 短時間にする
- 呼吸や身体感覚にやさしく戻る
- 祈りやハート瞑想を併用する
- 日常の言動や認知を整える
- 真我系ヒーリングを受ける
が役に立ちます。おすすめしている「4つの実践」ですね。
心の荒れが強いときほど、「何とかしよう」としないで、まずは心が穏やかになれるアプローチを採るのがおすすめです。
なお日頃から、怒ったり、怒鳴ったり、恨んだり、憎んだり、羨望する、嫉妬する、非難するなどの荒々しい感情の多い生活をしていると、瞑想そのものが困難になりがちです。
瞑想中に不安や落ち着かなさが出る場合は、こちらも参考になります。
自律神経や体の緊張も大きな要因
瞑想は心だけの問題ではなく、体の状態も非常に大きく関わっています。
たとえば、
- 眼や口(噛みしめ)、首、肩に力が入っている
- みぞおちが固い
- お腹が固い
こうした状態では、落ち着きにくくなります。
また自律神経のバランスが乱れていたり、無自覚の緊張が慢性的にあると、座っても「ゆったり」「ほっこり」しにくくなります。
瞑想時のリラックス感である「ほっこり」「ゆったり」「そのまんま」は、単なる気分の問題ではなく、心身が自然な状態に戻っていく土台でもあるんですね。
逆にいえば、その感覚がまったく出ないときは、見直しが必要だということでもあります。
体の緊張への対策
対策としては、
- ボディワーク(気功、ヨガ、太極拳など)を取り入れる
- 臍下丹田に軽く意識を置く
- 体に力を入れず、やわらかく座る
- 必要に応じて自律訓練法などを使う
といったものがあります。
なお、臍下丹田に意識を置くといっても、力を入れて固めるのではありません。あくまで軽く自然に意識を向けることが大切です。
サンカーラ(心のクセ)が影響していることもある
もう一つ重要なのが、「サンカーラ(心の反応パターン)」です。
これは簡単に言うと、
- 無意識の思考のクセ
- 感情の反応パターン
- 条件づけ
のことです。
サンカーラは無自覚になっていることが多くなっています。
瞑想中に、
- 同じ考えが何度も浮かぶ
- 特定の感情が繰り返し出る
- 漠然としたモヤモヤを感じる
といった場合は、このサンカーラが関係している可能性があります。
これは無理に消すものではなく、気づいていくことで少しずつ弱まっていくものです。
そのため、瞑想ができないと感じるときほど、実は「内面が見えてきている段階」とも言えます。
具体的な対策
ここまでの内容を踏まえて、具体的な対策を整理します。
- 無理に長時間行わない
- 呼吸や身体感覚に戻る
- 評価しない
- そのまんまを意識する
- 体の力を抜く
- 日常の心の在り方も整える
まず、瞑想を長くやろうとしないことですね。
時間は短くて構いません。
最初から20分、30分、1時間やろうとすると苦しさが強くなってしまいます。まずは敷居を下げて5分から始めてみましょう。
次に、何かに気づいたら、ただ戻ることです。
雑念を消そうとしない。
良い悪いを判断しない。
呼吸、体感、今の感覚に戻る。
そして、「そのまんま」を大切にします。
手を加えようとせず、操作しようとせず、そのままを重視して行う。すると時間はかかっても、余計なものが少しずつ落ちていきます。
さらに重要なのは、瞑想だけで何とかしようとしないことです。
日常的な言動、礼節、やさしさ、思いやり、サービス精神といったものも、心を整える土台になります。で、瞑想への促進効果が感じられるようになります。
瞑想だけでは進みにくいこともある
ところで実際のところ、瞑想だけではうまくゆかないことがあります。
なぜなら日常的な心の有り様が、そのまま瞑想にも反映されてくるからなんですね。
ですから、単に座る時間を増やすだけでなく、
- 祈り・ハート瞑想
- 認知を善くする(感謝、ポジティブ思考)
- 必要に応じて真我系ヒーリングやセッションを受ける
といったことも、瞑想を進める助けになります。
心身を整えるアプローチという選択肢
特に、考えすぎや想像のし過ぎ、情緒や感情が激しい、自律神経の乱れが強い場合は、改善に時間がかかることもあります。
そうしたときは、無理に結果を求めるより、土台を整えていくことの方が近道です。
で、瞑想ができるようになるためには、心身を整えるアプローチも有効です。
実際に私自身も、さまざまな方法を試してきましたが、その中で体感的に大きな変化を感じたものの一つが、真我系ヒーリングである「天啓気療」です。
詳しくは以下の記事でまとめています。
どうしても難しい場合
独学で進めていると、どうしても盲点に気づきにくいことがあります。
たとえば、
- 気づきが理解・解釈になっている
- 思考にベッタリなことに気づいていない
- 体の力みが強いのに無自覚である
- 正解を求めすぎている
といったことです。
その場合は、実際の場で体験したり、個別に話を聞いてもらったりすることで、理解が一気に進むことがあります。
文章だけではわかりにくいことも、相談している中で「こういうことか」と腑に落ちることがあるからです。
まとめ
瞑想ができないと感じる原因は、単純な技術不足ではなく、
- 考えすぎ
- 想像のし過ぎ
- 情緒や感情の激しさ
- 自律神経や体の緊張
- 心のクセ(サンカーラ)
など、心身の状態や日常の在り方に深く関係していることが少なくありません。
けれども、雑念が出ること自体は悪いことではありません。思考があることも、すぐに否定すべきことではないんですね。
大切なのは、そこに気づき、ゆるっと瞑想をしながら、思考、雑念、情緒、感情に巻き込まれないようになっていくことですね。
瞑想は、うまくやろうとしすぎるほど難しくなります。
「そのまんま」「ほっこり」「やわらかく戻る」という土台を大切にしながら、続けていくことが肝要ですね。
できないと感じるときこそ、大事な学びがあります。
なお瞑想の意味や全体像から理解したい方は、瞑想とはも参考にしてみてください。
