マインドフルネスはリラックスしない

マインドフルネスが流行

マインドフルネスが広く行われていますね。

「メンタル管理の新しい方法」として紹介されています。

マインドフルネスは今から40年以上前の1970年代後半に、アメリカのジョンカバットジンが考案した瞑想ですね。

テーラワーダ仏教(東南アジアの仏教)に伝わる「念(サティ:気づき)」や禅、ヨーガからエッセンスを抽出し、考案しています。

マインドフルネスは、アメリカでも広まっています。グーグルなどの企業でも導入されています。

日本でも、アメリカの医療の影響を受けて(といいますか、日本の医療は、アメリカに右ならえのところがあるといいます)、必然的に、日本の医療現場にも「マインドフルネス」が導入されています。保険適用にもなっているとか。

マインドフルネスはリラックスをしない

そんなマインドフルネスですが、特徴は、

  • 行っていることを「あるがまま」に受け止める
  • リラックスしない

ということですね。

マインドフルネスは、テーラワーダ仏教(東南アジアの仏教)に伝わる瞑想が骨子にあります。

しかしながらマインドフルネスには、テーラワーダ仏教とは決定的に異なる点があります。それは

マインドフルネスではリラックスしない

という点です。
これは非常に重大な違いなんですね。実は・・・。

2種類の気づき

マインドフルネスではリラックスをしないで、ただ「あるがまま」に見つめ、受け止めるようにトレーニングをします。

で、実はこの有り様は、テーラワーダ仏教の「念(気づき)」が、かなり進んだ有り様だったりします。

念(気づき)は、

  1. 意図的に気づく(気づこうとする)
  2. 自然に気づく(気づいている)
  3. 自覚しない気づきになる(あるがまま)

といったように進んで行きます。

ところがマインドフルネスでは、こうした段階やステップを考慮していませんので、実習者によって違いが出てきています。といいますか、実際のところは「混乱」「混在」しています。

また最終段階の「あるがまま」は、実は「リラックスを経て至る有り様」でもあります。

さらにいえば、ほぼ全ての瞑想は「リラックス」が土台にあります。リラックスの無い瞑想は、深い意識に届かず表面的にとどまります。また心と体の解放や変容が起きにくかったりします。

カニカサマディを元に独自に考案?

で、マインドフルネスは、実際のところ、「起きていることに『集中する』ことで、妄想妄念から離れるテクニック」というのが本当のところになります。

イメトレの変形というのが、実際のところになります。

イメトレでは、固定したイメージに集中します。が、マインドフルネスでは、今起きていることに集中します。静的な動的の違いということですね。

で、こうした動的な集中瞑想を「カニカサマディ」といいます。

カニカサマディも、サティ(気づき)の瞑想の一種になります。

けれどもカニカサマディ型の「気づき」も、やはりリラックスが土台にあります。

瞑想の多くはリラックスが土台にある

といいますか、先ほどにも書いた通りでして、ほぼすべての瞑想は「リラックス」が土台にあります。

リラックスがありませんと、瞑想は進まないようになっているんですね。そういう性質があります。

おそらくマインドフルネスは、こうしたプロセスを、意図的なのかはわかりませんが割愛して、カニカサマディがある程度できた状態を再現しようとしたのかもしれません。

欧米人が、東洋文化を元にして作ったものは、わりとザックリとしたものが多いため、マインドフルネスも、この事例の通りになったのかもしれませんね。

もっとも、リラックスをしない「マインドフルネス」でも、

・悩みが酷く、妄念が頭の中をグルグルしている
・パニック障害などで悩んでいる

といったことでお悩みの方には効果が期待できます。

瞑想ではリラックスが欠かせない

経験的にいって、リラックスは非常に大切だと感じています。

リラックスすることで、あたかさが生じてきます。

で、ほっこりとしてきます。

さらに、やわらかさ、広がり、心地よさなどの善なる体感・感覚が生じてきます。

で、こうした体感の中、気づきが、「意図的」「自然に」「脱落」というように進んで行き、最終的には、あたたかさのある「あるがまま」へと進んでまいります。

で、こうなってきますと、性格的にも変化が起きてきます。慈しみも出てきます。

つまり、リラックスが土台にある「気づきの瞑想」は、慈悲を育むということなんですね。

気づきの瞑想のおすすめ

そういうのがありますので、経験的に「リラックスを土台にした『気づきの瞑想』」がおすすめだと感じています。

で、このやり方は、タイのルアンポーティアン派が推奨している「手動瞑想」でも似たようなことがいわれています。スティサート師は、わりとはっきりと言われていますね。

ただ、マインドフルネスは、ジョンカバットジンのコンセプトに基づいて作られていますし、メンタル状態が酷い方には効果があります。

けれども特に問題の無い方には、実はマインドフルネスは、あまり手応えを感じないといいますか、長い間行っても今ひとつピンと来ないという方も少なくないように思います。

この辺りは、人ぞれぞれになりますので、どちらが良いとか悪いというわけではありませんが、私的には、リラックスが土台にある瞑想(マインドフルネス)のほうがいいんじゃないかと感じています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。