祈りというと、宗教的な行為をイメージする方も多いかもしれません。
けれども祈りは、特定の宗教だけのものではなく、心をきよめ、やわらかくし、他者や世界のしあわせに心を向ける、とてもシンプルな実践でもあります。
苦しいとき、不安なとき、自分のことばかり考えてしまうとき、祈りによって心の向きが少し変わることがあります。自己の計らいをいったん横に置き、慈しみの心に触れることで、心が明るく、軽く、穏やかになっていくのです。
この記事では、祈りの効果、霊性との関係、慈しみの瞑想としての祈り、そして祈りが自分と周囲を明るくしていく理由についてお話しします。
祈りとは何か——心をきよめ、愛にあふれさせる実践
祈りは、心をきよめ、全身から愛を発し、自分も周囲もしあわせにする最高の行為ですね。
実は、ゆるっと瞑想会では毎月1回、オンラインで行っています。
メッター祈りの会【ZOOM】7月8(水) 20:00~20:20
私も毎日祈っています。
私は、瞑想をした後に祝詞を唱えています。で、最後に「祈り」を行っています。「慈しみの瞑想」といいますか、「慈しみの祈り」ですね。
静岡県全体、東海地方全体、日本全体、地球全体、太陽系全体、宇宙全体・・・といった具合に慈しみのエネルギーを広げていきます。
これがもっともシンプルな慈しみの瞑想であり、祈りだったりします。
祈りによる代表的な8つの効果
また祈りには、代表的な8つの効能があります。
- 自分と周囲と世界のしあわせを祈る
- 祈りは自我を超越する聖なる行い
- 慈しみという強い心を育む
- 祈りで根源意識を感じて霊性を育む
- 祈りは自我を超える
- 祈りという尊い心は共鳴し増幅する聖なる行為
自分だけでなく、周囲のしあわせを祈ることで垣根のない「慈愛」に包まれ、根源意識に触れ、自我を超える尊い行為になります。
祈りによるこれらの効果は、メッター祈りの会のページにありますので、あわせてお読みください。
この記事では、祈りによる代表的な8つの効果以外のことについて書いています。
祈ると気持ちがよくなり、ニッコリしてくる
で、祈りをすると、すごく気持ちがよくなって、ニッコリとしてきます。
こういうのは昔から行っています。
祈りのよいところは、シンプルな点ですね。
最初は、ハートに意識を向けると、垣根を越えた幸福感が生じて、それが周囲に拡大していく。
人によっては、きっかけ・はずみとして、最初に家族、お世話になった方々、大事な方をイメージして、感謝の言葉を述べて、自分を含めた全世界のしあわせに満たされるようにします。
どのやり方であっても、祈りを行いますと、自分も周囲も心地よくなる感じになります。
理屈抜きに、祈りは、心をやわらかくして、他者や世界のしあわせを願うエネルギーに居つづけます。
祈りを長い間、継続していますと、心の質そのものも変わってきますね。
祈りは、実際にやってみるとわかります。心がきよまり、やわらかくなり、明るくなっていく。そういう変化も起きます。
祈りの本質——真我・根源意識に気づき、霊性を育む
祈りの本質は、実のところ「真我」「根源意識」に気づくことにあったりします。これによって「霊性」を育みます。
キリスト教では「神への祈り」を行いますので、「祈り」というと宗教行為に思われてしまいますね。
けれども、キリスト教のような向き合い方ではなく、祈りは、真我・根源意識といった宇宙を構成している中心的な意識を感じることになります。
これが祈りの本質になります。で、これがとても大切だったりします。
真我・根源意識から霊性が生じる
真我や根源意識は、世界中でさまざまな呼び方をされています。
真我や根源意識のほかに、一なるもの、霊性、内なる神、神の国、内なる光、ハイヤーセルフ、宇宙意識、キリスト意識、オーバーソウル、大いなる存在、サムシンググレートなどなど。
数多くの呼び名がありますが、真我や根源意識から「霊性」が生じます。
祈りは霊性を育む
ですので、真我、根源意識に気づくことは、霊性を育むことになります。
で、さまざまな呼び名のあるこれらの意識に気づく、感じる行為の一つが「祈り」だったりします。
また、このような祈りが「霊性」を育み、伸ばし、大きくしていきます。
ですので、祈りのときには、心を澄ませて、くつろぎ、これら真我・根源意識のささやき、声、印象を感じようとしていきます。
霊性(スピリチュアリティ)とは何か|瞑想実践に欠かせない感受性・善性・正見
真我とは何か?|ハイヤーセルフ・宇宙意識・内なる神など様々な表現を解説
つらいときこそ祈り
根源意識を感じるという、祈りの本質とは別に、苦しいとき、悲しいとき、つらいときは、祈りがいいんですね。
つらいときというのは、どうしても自分の苦しみ、自分の悩み、自分の不安にフォーカスされていまいます。
で、その辛い状態が続くと、考えても考えても同じところを回るようになったり、気持ちが沈んで苦しくなったりすることも。
そんなときに祈ると、自分だけに向いていた心のベクトルが回り始めます。変わります。
祈りでは自己の計らいをいったん横に置く
自己の計らいを横に置いて、他者や世界のしあわせを祈る。
自分のことだけで閉じていた心が、少し外へ開いていく。
そうすると、心がスッキリするんですよね。
祈り自体が、心を軽くします。
もちろん、再び悩みモードになってしまうこともあると思いますが、祈りを習慣にしていきますと、やがて第二の天性になってきます。身についてきます。
祈りで心の性質が変わる
祈りは気休めではありません。心の性質が変わります。
心が前向きで、明るく、ポジティブにもなっていきます。
自己の計らいをいったん横に置く行為である「祈り」は、瞑想と同じような効果、つまり、苦しみのループから外れていく実践ですね。
祈りはシンプルで、しかも深く効く
世の中にいろんな自己啓発がありますが、もっともシンプルで心がきよまり軽くなるのが「祈り」「慈しみの瞑想」です。
祈り、慈しみの瞑想は、ものすごくパワフル!
しかも心がよくなります!
超オススメ!
祈りのすごいところは、方法としてはとてもシンプルなのに、続けていくと心の深いところにまで作用していくところだと思います。
複雑な理論や難しい修行法でなくても、心の向きが愛や善意の方向に変わっていくと、それだけで人はずいぶん変わっていきます。
そして祈りは、自分のためだけに行うものでもありません。自分をよくしながら、周囲にもよい影響が広がっていくところに、大きな良さがあります。
祈りは自分も周囲も明るくする
祈り・慈しみの瞑想を習慣にすれば、人は変わることができます。
しかも周囲もハッピーになりますね。
自分も周囲もハッピーになれるだなんて、なんてすごいことか!
「引き寄せの法則」とかいろんなのがありますが、大昔から伝わる「祈り」「慈しみの瞑想」は、やはり長い歴史の風雪に耐えてきただけあって、その効果は抜群です。
祈りを続けていますと、心の雰囲気そのものが変わってくるように思います。トゲトゲしさが減り、やわらかさが増し、周囲への接し方も変わってきます。
すると、自分だけでなく、周囲もどことなく安心しやすくなったり、やわらかい空気が広がったりします。
祈りは目に見えない行為ですが、心のあり方が変わることで、結果として周囲にも影響が及んでいくんですね。
慈しみの実践については、こちらも参考になります。
慈悲の瞑想のやり方|体感・イメージ・言葉で行う実践のポイント
心がきよらかになると光を発する
ちなみに、心がよりきよらかになり、高い周波数になっていきますと、本当に光を発するようになります。
仏教では天人の世界(天界)を非常に細かく分析もしていますが、神々を超えた梵天(ぼんてん)という神は、光輝いているといいます。
光音天という梵天は、全身から眩しいくらいの光が出ているといいます。
この光は「きよらかな心の光」なんですね。
その本質は、きよらかな愛の心なんですね。
愛は光を発します。
これは単に比喩としてだけでなく、実際に意識や心がきよらかになってくると、明るさを感じたり、軽やかさを感じたりすることがあります。
外側に何か特別な演出をするというより、内側の心の質が明るくなって、それがその人の雰囲気にも表れてくる感じですね。
こちらでは、全身から光を発する色界梵天の2番目の神様「光音天」について説明しています。
祈りで心の明るさと認知が変わる
実際、瞑想が進んでくると、目の前が明るくなったりします。
で、物の見え方も明るくなっていくんですね。認知が明るくなる、良くなっていくんです。
で、祈りは「瞑想の下地」でもあります。瞑想が進むためのエッセンスでもあるんですね。
祈りは瞑想の下地にもなる
祈りをして心がきよらかになってきますと、瞑想にも入りやすくなります。
というのも、祈りによって心がやわらかくなり、明るくなり、他者や世界に対して閉じにくくなるからですね。
この心自体が、すでに瞑想的です。ですので、祈りをしていい感じになってくると、瞑想をしやすくなります。
反対に、心が荒れていたり、自己中心的な思いでいっぱいになっていたりしますと、瞑想がいまひとつになりやすい。
けれども祈りを続けることで、そうした硬さがやわらぎ、瞑想に必要な土台も整うっていきます。
祈りは、それ自体が素晴らしい行為ですが、瞑想の下地を作る実践にもなります。
なお祈りと関係が深い慈悲については、こちらにもまとめています。
慈悲による11の効果効能が驚異的!~パーリ仏典 増支部経典 十一集 第二臆念品 十六「慈」
明るい心は周囲も照らしていく
ですので、明るい心、明るさ、笑いというのは大事だったりします。で、適切な瞑想をしていると心が明るくもなっていきます。
もっとも、明るい心といっても、人をいじって笑わせるお笑い芸人のようなノリや、絶叫するかのようなハイテンションということではないんですね^^;
そういうノリの明るい心も、TPOに応じて必要なときもあるかもしれません。
が、ここでいっている「明るさ」は、心がきよらかで、やわらかく、穏やかで素直、愛や慈悲につらなる心になります。
このような明るさが育ってきますと、自分が少し楽になるだけでなく、自然に周囲も照らしていくようになります。
明るさは心の成長のバロメーター
で、光、明るさは、心の成長を図るバロメーターでもあったりします。
祈りというのは、パフォーマンスではありません。
続けていくことによって心の質が変わり、光や明るさを発するようになりながら、周囲にも広がり照らすようになる。
適切な祈りと瞑想の実践によって、自分と周囲を照らす灯火にもなっていきます!
こういう人がどんどん増えていくと、世の中ももっとよくなっていきますね!
適切な瞑想は、世の中をよくします!
祈りのやり方
メッター祈りの会の説明~慈しみの瞑想のやり方・効能
祈り・ハート瞑想・慈悲の瞑想のさまざまなやり方
主な8つのやり方
メッターの祈りのやり方はいくつかの方法があります。たとえば、
- 慈しみの心(メッター)を四方八方に広げる瞑想・祈り(原始仏典に伝承。密教でも行っているやり方)
- 感覚を感じるハート瞑想・祈り
- イメージを使ったハート瞑想・祈り
- 言葉を使ったやり方(テーラワーダ仏教協会の「慈悲の瞑想」)
- 普遍的で広大な大いなる存在(サムシング・グレート、ブラフマン、宇宙意識)を感じて祈る
- 苦しみを愛・慈悲に変換する「アテーィシャのハート瞑想」
- ダスカロスの「ヒーリング・ハート瞑想」
- エネルギーで自己浄化を図るロバート・モンローの「リーボール瞑想」
こうしたやり方があります。ご自分のやりやすいやり方でOKです。
体感・イメージ・言葉を使ったやり方を解説しますと、次のやり方にまとめることができます。
1.「体感・感覚」を使ったやり方
- しあわせ、ありがとう、あたたかさ、ほっこりを感じる、全身に感じる
- ハートチャクラ(胸の真ん中)を感じる
- 何もしないでただいる(じわーっとしあわせや広がりを感じる)
ハート(胸の真ん中)に意識を向けて、20分間、シンプルにたたずんでいただいても構いません。
このやり方こそ「慈しみのいまここ(プレセンス)」「ハートのいまここ(プレセンス)」になります。
2.「イメージ」を使ったやり方
- しあわせ・あたたかさを感じる人(家族、友人、尊敬してる人)、動物(ペット)を思い浮かべる、よろこんでいる姿を思い浮かべる
- 光をイメージする(感じる)、薄いピンクの光が胸の真ん中で感じる・広がる
- 天空から光が降り注ぐ、光にあふれている、キラキラとした粒子に包まれている
3.「言葉」を使ったやり方
- 「しあわせでありますように」「ありがとうございます」などの文言を唱え続ける
- テーラワーダ仏教協会の「慈悲の瞑想」
4.大いなる存在に祈る・感じる
- 普遍的で広大な大いなる存在(サムシング・グレート、ブラフマン、宇宙意識)、神(創造主・根源意識)を感じて祈る
5.苦しみを愛・慈悲に変換する
- 苦しみを愛・慈悲に変換する「アテーィシャのハート瞑想」
- ダスカロスの「ヒーリング・ハート瞑想」
- エネルギーで自己浄化を図るロバート・モンローの「リーボール瞑想」
慈しみの瞑想の手順(一例)
このようなやり方があります。
で、どういうやり方でもかまいません。お好きなやり方で祈っていただければと思います。
慈しみの心や祈りは、ハートのエネルギーが共鳴し増幅する作用があります。
また祈り・慈しみの心が身につき始めるようになりますと、自分も周囲にも、変化が出てくることが多くなります。
祈り、慈しみの心の力は絶大です。
気づきの瞑想とともにあわせて行いたいのが「祈り」ですね。慈しみの心の実践。
「メッター祈りの会」では、毎月1回~2回、20:00~20:20の20分間、慈しみの心・祈りを四方八方に広げて、世の中の安穏と平和を祈ります。
当日は、20時になったら粛々とはじめます。
ご一緒にいかがでしょうか?
参加をご希望の方はこちらのメールまで。
vipassa65@gmail.com 小林紀生
★慈しみ(メッター)の瞑想・祈りのやり方(一例)
- まず自分へのしあわせ感、ありがとうの気持ちを感じます。
- 胸の真ん中(ハートチャクラ)に意識を向けるとあたたかく感じることが多くなります。
- しあわせ、あたたかさを感じる人、動物を思い浮かべてもいいです。
- どういったやり方でもいいので、しあわせ、あたたかさ、ほっこりを感じることができれば、しばらくそのままでい続けます。
- その気持ち(感覚)を全身に広げます。
- 周囲に少し広げてみます(広がっていきます)
- そうして家族、友人、知人、仕事で縁のある人等々を感じます(祈ります)。
- 住んでる地域、市、県、日本全体、世界全体のしあわせを感じます(祈ります)
- 四方八方(上、下、前、後、右、左)に広げます(広がっていきます)。
- 広げられる(広がる)ところまで広げます。
- その広がったままたたずみます(祈り続けます)。
- 慈しみの心が弱くなってきたなら、最初からやり直します。
補足
- 感覚、感じで行っていきます。
- 「広げる」よりも自然に「広がる」という感じのほうがよりよくなります。
- 感覚、感じがわからない場合は、イメージを使っても構いません。
- あるいは、テーラワーダ仏教協会の「慈悲の瞑想」のやり方でもOKです。https://j-theravada.net/world/metta/
まとめ|祈りは自分と周囲をやわらかく変える

祈りは、心をきよめ、愛にあふれ、自分も周囲も明るくしていきます。
また祈りの本質である、「真我」「根源意識」に気づくこと。
これによって霊性が育まれていくようになります。
といいますか、霊性を育むことと、真我・根源意識に気づくことが、スパイラルに成長していくようになります。
つらいときは、祈りは助けになります。自己の計らいをいったん横に置き、他者や世界のしあわせを願うことで、心の向きそのものが変わっていきます。
祈りは、慈しみの瞑想として行うこともでき、瞑想の下地を整える実践にもなります。
祈りを続けていくことで、心は少しずつきよらかに、明るく、やわらかくなっていきます。
そうした変化は、自分だけでなく周囲にも広がっていきます。祈りは、とても深い実践ですね。
祈りがピークに達したときは、ハートの目覚め体験、聖霊体験という愛に満ちあふれる体験も起き得ます。
毎月行っているメッター祈りの会の様子などは、こちらも参考になると思います。

